「良かったわ……何て言ったのよ?」

文月が問いかけると、エマは「最近、探偵事務所に入ったこの子も一緒に、調査へ連れて行って欲しいって……」と言った。

「そう……美由紀、今日の午後7時に美術館前に集合ね」

文月の言葉に、美由紀は深くうなずいた。




美術館の中に入り、文月たちは調査を始める。

その時、美術館の窓ガラスが割れ、白いマントに身を包んだ一人の女性が入ってくると、文月たちの目の前で着地した。

顔を上げた女性の顔を見た美由紀は、目を見開いて呟く。

「お姉ちゃん……?」