私はふと目を覚ました。
その瞬間に、今は何時?
なん日? 何ヶ月経った?
というたくさんの不安と疑問で頭の中を埋め尽くされる。
私はまだ宙くんの中にいるのか、その答えを求めて思考がもがいていた。
『宙くん……!』
たまらず声を出すと、ぼんやりする頭が少しだけハッキリとしてくる。
次第に視界がクリアになっていき、目の前に満天の星空が広がっていることに気づいた。
「よかった………楓、まだそこにいるな?」
聞こえたのは安堵を含んだ声。
それが大切な人のものだと分かってほっと息をつくと、星の瞬きのように小刻みに嗚咽が襲ってきた。
それを抑え込みながら、私は涙交じりに声をかける。
『もうっ……もう会えないかと……思った……っ』
「俺もだ……。小説を書き終えたと同時に、お前が喋らなくなったから……」
『なら、まだ同じ日なんだね』
最後に見たのは夕暮れだったので、眠っていたのは数時間ほどだろう。
でもきっと、次はない。
確証はないけれど、そう思う核心がなんとなくあった。
「……最後、なのか?」
なにかを感じとったのか、宙くんが星空を見上げたままそう言った。
問うというよりは、確認するというようなニュアンスで聞こえた。
その瞬間に、今は何時?
なん日? 何ヶ月経った?
というたくさんの不安と疑問で頭の中を埋め尽くされる。
私はまだ宙くんの中にいるのか、その答えを求めて思考がもがいていた。
『宙くん……!』
たまらず声を出すと、ぼんやりする頭が少しだけハッキリとしてくる。
次第に視界がクリアになっていき、目の前に満天の星空が広がっていることに気づいた。
「よかった………楓、まだそこにいるな?」
聞こえたのは安堵を含んだ声。
それが大切な人のものだと分かってほっと息をつくと、星の瞬きのように小刻みに嗚咽が襲ってきた。
それを抑え込みながら、私は涙交じりに声をかける。
『もうっ……もう会えないかと……思った……っ』
「俺もだ……。小説を書き終えたと同時に、お前が喋らなくなったから……」
『なら、まだ同じ日なんだね』
最後に見たのは夕暮れだったので、眠っていたのは数時間ほどだろう。
でもきっと、次はない。
確証はないけれど、そう思う核心がなんとなくあった。
「……最後、なのか?」
なにかを感じとったのか、宙くんが星空を見上げたままそう言った。
問うというよりは、確認するというようなニュアンスで聞こえた。