私の上を桜が舞う
隣には.......彼氏?あれっ?


「うわぁぁあ!!!夢だぁぁああ!!!」

彼氏がいるというところで、夢だと気づく
ありえないくらいに美形な男の子だった。あんな
彼氏簡単に作れたらいいのにと思いつつ時計に目を移す。

「高校デビューさっそく遅刻とかありえない!!!
急がなくちゃ.....電車は........あと10分後には出ないと!!」

私はどこで習得したのかわからない速さの
スピードで用意を済ませ、家を出た。

お隣さんの挨拶も今日は聞こえない。いつもと
時間が違うからなのか単に私が急ぎすぎているだけなのか......ダッシュで駅の前の交差点を渡る。

駅前まで来たところでて気づいてしまっ........
やばい........定期がない........
どうしよう...ダッシュで切符を買うしかない!!!
即座に判断できたのが、救いだった。あんな
冷静に判断したことないなと自分を褒めつつ
駆け足で改札を通り抜け、階段を降りた。
「待って!!!いかないでぇええええええ」
電車はすでにドアを閉めようとしていた


絶望に陥ったその時だった


「凛、声汚ねえぞwww小文字がいっぱい浮きでてたぞまるで吹き出しがあったみたいに見えた」
幼なじみの隼人(はやと)だ

「へ?」


よく見ると、乗るはずだった1番ホームではなく
2番ホームを見ていたことに気づく........
うわぁよりによって、隼人の前なんて最悪。


「お前ほんとだっせえなあwwそんなんで、高校デビューできんのか?俺と同じでよかったな!」

ドヤ顔をしながら、ポーズを決めてみせる隼人


「はぁ?逆でしょ?俺と同じじゃなくて、私がしょうがなく、一緒の高校にしてあげたのよw」

ほんとは華奈と一緒の高校が良くて、ここにしたんだけど、しょうがなく冗談に付き合ってあげるか........


そんな言い合いをしているうちに電車が
やってきた。私はいまから高校生なんだという
きらきらな感情を胸に秘めて、電車に乗った。
電車とホームの間がものすごく広く感じた。