結桜が亡くなり、1か月。私は、校庭に生える桜の木の下に立ち、桜を見上げる。桜は、もう葉桜になっていた。大分、私の傷は癒えたような気がする。それは、結桜の手紙や結桜のお母さんがいたからこそだと思う。 「舞い散る桜、散りゆく桜 春は僕の心を包み込む 桜の下で、桜と同じく散るあなた 春は僕の心をかき乱す 桜散り、桜の木の下願う僕 春は僕の心を温める」 詩を呟いたあと、私は涙を零しながら、結桜の手紙に書いてあった俳句を呟いた。 「揺蕩いの桜の下で君想ふ」