「気にすることないよ」
早々と食べ終わった冴子が、隣からこそっと声をかけてくる。私は、隣の班で人参のグラッセをもらっている上坂を見ながら答えた。
「そうだけどさ……だいたい、あれはもう青石さんの彼氏じゃないんだから、私が彼女に恨まれる筋でもないよね」
「理屈で言えば、ね。そう割り切れないのが恋心ってもんでしょ」
私は、お汁を飲む手を止めて冴子を見た。その視線に、冴子がわずかに小首をかしげる。
「何?」
「いや……あんたって、そんな風に考えてたんだ、と思って、ちょっとびっくりした」
「見直した?」
「今度ゆっくり経験談なんか聞かせてもらっていい?」
「もちろん、美希の話も聞けるんでしょうね」
う。
早々と食べ終わった冴子が、隣からこそっと声をかけてくる。私は、隣の班で人参のグラッセをもらっている上坂を見ながら答えた。
「そうだけどさ……だいたい、あれはもう青石さんの彼氏じゃないんだから、私が彼女に恨まれる筋でもないよね」
「理屈で言えば、ね。そう割り切れないのが恋心ってもんでしょ」
私は、お汁を飲む手を止めて冴子を見た。その視線に、冴子がわずかに小首をかしげる。
「何?」
「いや……あんたって、そんな風に考えてたんだ、と思って、ちょっとびっくりした」
「見直した?」
「今度ゆっくり経験談なんか聞かせてもらっていい?」
「もちろん、美希の話も聞けるんでしょうね」
う。



