あの月が丸くなるまで

「こっちで肉じゃが食べるからいいー。美希の料理、うまいんだよ!」

 そのやり取りを聞いていた人々が、一斉に凍り付いた。言われた私が、多分一番顔がひきつっていただろうけど。

 おそるおそる顔をむけると、同じようにひきつった顔の青石さんがいた。

 うわあ、最悪……

 目の前の机につっぷして、私は重い溜息をついた。



「あ、この肉じゃが、うま! やっぱ美希の料理ってうまいな」

「それ、味付けしたの、俺だけど」

「……ぐっさんの愛がこもってて、美味いです」

「やろーに愛を込める趣味はねえ」

 けらけらと山口が笑う。

 っていうか……長谷部君も山口も、コレと友達なの?