あの月が丸くなるまで

「普通に?」

「そう。ね?」

「……わかった。けど、来週は中間考査でしょ? 土日は勉強したいんだけど」

「えー、家にいたって勉強なんかしないよ?」

「成績、落とす気?」

「俺、基本的に頭いいから」

「超むかつく。やっぱデートするの、なし」

「あ、嘘です。勉強します。だから、中間考査終わったらデートしてください」

「しかたないわね」

「やーりぃ」

 ガッツポーズを作った上坂と、学校の門をくぐる。校庭では、運動部がそろそろ朝練を終わる頃だった。