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「ねえ、莉奈さん」
「なあに?」
がちゃがちゃと機嫌よくお皿を洗いながら、莉奈さんが答えた。長い髪が、その手のリズムに合わせて細かく揺れている。
キッチンには、私と莉奈さんの二人だけだ。
「セックスって気持ちいい?」
がちゃん!
ひときわ大きな音がして振り向くと、莉奈さんが泡の中に手を突っ込んだ体勢のまま固まっていた。
「……お茶碗、大丈夫?」
「だ、だいじょ……それより美希ちゃん、今の……」
「やってんでしょ? 拓兄と」
莉奈さんは、真っ赤になって目を丸くしている。
あら。
もう拓兄との付き合いも長いから、こういう話題平気かと思ったけど。
「莉奈さん、こういう話題、苦手?」
「苦手っていうか……いきなり何言い出すのかと思って、ちょっと、びっくりして……何か、あったの?」
「うん。彼氏にやろう、って言われたんだけど、どうなんだろうと思って」



