パスタを食べ終わった岡崎さんが、コーヒーを飲みながら聞いた。
「誰かと待ち合わせしてた?」
「ここじゃないけどね。冴子と待ち合わせしてるんだけど、ちょっと早く出ちゃったから時間つぶしてた」
「蓮は一緒じゃないの?」
一瞬だけ、ページをめくる手が止まる。ほんの一瞬だけ。
「上坂とは、クラス違ったもの」
「相変わらず、連絡なしかよ」
その言葉には、私は答えなかった。
私は、高校を卒業してから4度目の夏を過ごしていた。その間、私は一度も上坂とは連絡をとっていない。そんな私にそれとなく上坂の様子を知らせてくれるのは、私と同じ大学の医学部に通う岡崎さんだ。国立受けるとは知ってたけど、まさか、岡崎さんと同じ大学に通うことになるとは思わなかった。
「誰かと待ち合わせしてた?」
「ここじゃないけどね。冴子と待ち合わせしてるんだけど、ちょっと早く出ちゃったから時間つぶしてた」
「蓮は一緒じゃないの?」
一瞬だけ、ページをめくる手が止まる。ほんの一瞬だけ。
「上坂とは、クラス違ったもの」
「相変わらず、連絡なしかよ」
その言葉には、私は答えなかった。
私は、高校を卒業してから4度目の夏を過ごしていた。その間、私は一度も上坂とは連絡をとっていない。そんな私にそれとなく上坂の様子を知らせてくれるのは、私と同じ大学の医学部に通う岡崎さんだ。国立受けるとは知ってたけど、まさか、岡崎さんと同じ大学に通うことになるとは思わなかった。



