「美希ちゃん! 大丈夫?」
その後ろから、莉奈さんが心配そうな顔で走り寄ってきた。
「莉奈さんも……どうして?」
「さっき大地君から、美希ちゃんが帰ってるかって電話があったの。バイトに行くときに美希ちゃんが同じ高校の男子と公園の方へ入って行くのを見たらしくって……美希ちゃんの携帯、つながらなかったし心配してたのよ」
あー……大兄、茶髪とか嫌いな人だから、上坂のこと見た目で判断したな。拓兄が乗り出してきたってことは、おそらく大兄から来た電話って、莉奈さんが言ったような穏やかなものじゃなかったんだろう。
うちの兄貴ズは、そろいもそろって過保護だ。自分たちだって、ちゃっかりかわいい彼女がいるくせに。
その後ろから、莉奈さんが心配そうな顔で走り寄ってきた。
「莉奈さんも……どうして?」
「さっき大地君から、美希ちゃんが帰ってるかって電話があったの。バイトに行くときに美希ちゃんが同じ高校の男子と公園の方へ入って行くのを見たらしくって……美希ちゃんの携帯、つながらなかったし心配してたのよ」
あー……大兄、茶髪とか嫌いな人だから、上坂のこと見た目で判断したな。拓兄が乗り出してきたってことは、おそらく大兄から来た電話って、莉奈さんが言ったような穏やかなものじゃなかったんだろう。
うちの兄貴ズは、そろいもそろって過保護だ。自分たちだって、ちゃっかりかわいい彼女がいるくせに。



