上坂が、黙ったままの私に自嘲するように笑った。
「これからもお前と一緒にいたいなら、このままその話をしないわけにはいかないと思って……なのに、先に言われちゃったな。信じられないかもしれないけど、俺から言うつもりだったんだ。ごめん」
「謝らなくてもいいわよ。残念だったわね、ランチ一ヶ月分」
「本気でそんなのが目的だったわけじゃない。つまらない毎日の中で、面白いことならなんでも良かったんだ。……そんなことが、面白いと思ってたんだ、あの頃は。でも、今はもう、そんな風に思えない」
薄暗がりの中で、まっすぐな上坂の視線を受け止める。
「俺、美希が好きだよ」
「悪いけど」
私は、ベンチから立ち上がった。
「これからもお前と一緒にいたいなら、このままその話をしないわけにはいかないと思って……なのに、先に言われちゃったな。信じられないかもしれないけど、俺から言うつもりだったんだ。ごめん」
「謝らなくてもいいわよ。残念だったわね、ランチ一ヶ月分」
「本気でそんなのが目的だったわけじゃない。つまらない毎日の中で、面白いことならなんでも良かったんだ。……そんなことが、面白いと思ってたんだ、あの頃は。でも、今はもう、そんな風に思えない」
薄暗がりの中で、まっすぐな上坂の視線を受け止める。
「俺、美希が好きだよ」
「悪いけど」
私は、ベンチから立ち上がった。



