「そうよね。向こうもびっくりしたでしょうし、せいぜい次はまた靴を隠すくらいよ。それより、気を失うって、あんな感じなのね。めったにない経験をしたわ」
「ばか。下手すれば命にかかわるとこだったんだから。……じゃなくて、上坂が」
「上坂? どうかしたの?」
「昨日、うちの騒ぎを聞きつけたらしくて、休み時間に様子を見に来たの。そこで美希が倒れたことと一緒に、私がつい、玉木さんのことまで話したものだから……ものすごく、怒ってたみたい」
「上坂が……怒ったの?」
普段へらへらしてるから、あいつが怒ったとこなんて想像もつかない。
そういえば、昨日病院から帰った後、上坂からは何も連絡はなかった。帰る時の思いつめたような顔が気になるけれど、その理由を確かめるのもなんか怖い気がして、結局、私からも連絡はしていなかった。
「ばか。下手すれば命にかかわるとこだったんだから。……じゃなくて、上坂が」
「上坂? どうかしたの?」
「昨日、うちの騒ぎを聞きつけたらしくて、休み時間に様子を見に来たの。そこで美希が倒れたことと一緒に、私がつい、玉木さんのことまで話したものだから……ものすごく、怒ってたみたい」
「上坂が……怒ったの?」
普段へらへらしてるから、あいつが怒ったとこなんて想像もつかない。
そういえば、昨日病院から帰った後、上坂からは何も連絡はなかった。帰る時の思いつめたような顔が気になるけれど、その理由を確かめるのもなんか怖い気がして、結局、私からも連絡はしていなかった。



