「だって、美希って丈夫そうだし。何食べても、腹壊しそうにないじゃん」
「まずかったら一口も食べてやらない」
べ、と舌を出した時、上坂のスマホが鳴った。けれど、それをちらりと見ただけで、上坂は電話に出なかった。
「鳴ってるよ?」
「うん」
そのまま、お弁当を食べ続ける。その様子に、私は首をかしげた。
「いいの?」
言ってるうちに、電話は切れてしまった。上坂はようやくスマホをとると、そのまま電源を落としてしまう。
「ごめん。うるさかった?」
「そんなことないけど……出ても、いいよ?」
というか、今まで誰から電話がかかってこようが、私なんか気にせず出てたでしょうが。
「いいんだ」
「……はあ」
☆
「まずかったら一口も食べてやらない」
べ、と舌を出した時、上坂のスマホが鳴った。けれど、それをちらりと見ただけで、上坂は電話に出なかった。
「鳴ってるよ?」
「うん」
そのまま、お弁当を食べ続ける。その様子に、私は首をかしげた。
「いいの?」
言ってるうちに、電話は切れてしまった。上坂はようやくスマホをとると、そのまま電源を落としてしまう。
「ごめん。うるさかった?」
「そんなことないけど……出ても、いいよ?」
というか、今まで誰から電話がかかってこようが、私なんか気にせず出てたでしょうが。
「いいんだ」
「……はあ」
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