あの月が丸くなるまで

「そろそろ終わる頃だと思って迎えに来たけど……圭?」

「よ。昨日ぶり」

「なんでお前がここにいるんだよ」

「美希ちゃんと一緒に、模試受けてたんだよ。俺たち、同じ予備校だったらしい」

 妙ににやにやしながら言った岡崎さんにへえ、とだけ答えると、上坂は不機嫌そうに私の手を取った。

「帰るよ、美希」

「おいおい、俺も今、彼女を誘っていたんだけど?」

「言っただろ。コイツはだめ」

「蓮も一緒でいいよ。せっかく模試も終わったんだし、これからどっかで遊ばない?」

「美希は、そういう女じゃないから」

「だから、俺と一緒にいるのを見て、あわてて走ってきた?」

 え?

 私は、暗くなった外に視線を向けた。