あの月が丸くなるまで

 模試が全部終わる頃には、もう七時が近かった。窓の外は、夕焼けが終わろうとしている。

 疲れた……けど、手ごたえはあった。結構いい点、いくんじゃないかな。うん、こんな感じでいけば、志望校は大丈夫かも。


 気分よく帰ろうとすると、さっきの男子が何人かの女子に囲まれているのが見えた。ああ、カッコいい人だから、学校の人気者ってとこかしら。と、また私と目が合ったその男子は、女子たちから離れて私の方へと歩いて来る。

 え?

「ねえ、君」

「はい」

 まさか、こんなとこでナンパもないだろう。なんだろう?