学校へ行くときは、長い髪を一つにまとめている。一応校則では長髪はゴムでとめるようになっているけれど、それほど厳しい規則じゃないから、冴子みたいに縛っていない子も多い。私が律儀に一つまとめにしているのは、授業中に邪魔だからだ。
それを今日は流したままなのは……たまたまよ、たまたま。おしゃれとかじゃなくて。うん。
「学校行くわけじゃないし」
「綺麗な髪だなあ」
何気ない仕草で、上坂が私の髪を持ち上げた。
「勝手に触んないでよ」
「少しくらいいいじゃん。美希の髪、ホント綺麗だよね。しっとりした手触りで、俺、好き。パーマとかかけたことない?」
「パーマは、禁止よ」
「そんなこと気にしないで、みんなやってるよ? 美希は真面目だなあ」
けらけらと笑う上坂に、む、とする。
髪は、清潔ならいいと思うだけ。わざわざ校則を破ってまで髪の毛をいじりたいというほどの欲求がないし。それだけのこと。
それを今日は流したままなのは……たまたまよ、たまたま。おしゃれとかじゃなくて。うん。
「学校行くわけじゃないし」
「綺麗な髪だなあ」
何気ない仕草で、上坂が私の髪を持ち上げた。
「勝手に触んないでよ」
「少しくらいいいじゃん。美希の髪、ホント綺麗だよね。しっとりした手触りで、俺、好き。パーマとかかけたことない?」
「パーマは、禁止よ」
「そんなこと気にしないで、みんなやってるよ? 美希は真面目だなあ」
けらけらと笑う上坂に、む、とする。
髪は、清潔ならいいと思うだけ。わざわざ校則を破ってまで髪の毛をいじりたいというほどの欲求がないし。それだけのこと。



