白い便箋を太陽に翳してみれば・・

「ごめんごめん。なんかめんどくさくてさ・・」
「もう花恵ってば2年生になれなくなっちゃうよ?!」
さすがに、その言葉には苦笑いだった。

「ほら!教室行くよ!」
由美に引っ張られながら、二人で教室に向かう。
入った瞬間、一斉にクラス中の視線があたしに集まった。
どの子も皆、こんな早い時間にあたしが来るとは思わなかったのか、びっくりしている。

なんか・・入りづらいんですけど・・?


でも、そんな入りづらい空間もほんの一瞬で・・。

「「花恵おはよ!!」」
「待ってたよ!」
口々に皆が言っている。

そんなあたしは、予想もしてない展開に言葉も出なかった。
「お、おはよ・・」