キミに伝えたい愛がある。

そして運命の放課後がやって来た。


今回の大会曲はファーストとセカンド、サードまである。


3年生は私1人、2年生が2人、1年生が1人だから、順当に行けば、私がファーストで2年生がセカンドとサードを割り当てるのだが...。



「今回の大会曲は、ファーストが莉音ちゃん。セカンドが舞ちゃん、サードが私でやります。よろしくお願いします」



異例の発表に驚きを隠せない舞ちゃんと、嬉しそうに顔をほころばせる莉音ちゃん。


仕方ないけど譲った。


莉音ちゃんの方が上手いから。


私はとことん下に徹します。



「本当にいいんですか?」



莉音ちゃんが聞いてくる。


わざわざ何度も聞かなくても...。


一応ちょっとは悔しいんだから。



「うん。莉音ちゃんに任せるよ」


「ありがとうございます!」



喜ぶのを見るとこれで良かったんだって思う。


私が身を引くことで笑顔になれる人がいるなら、


少しでも金賞に近づけるなら、それでいい。