キミに伝えたい愛がある。

それから数日が経ち、私は吹奏楽部顧問の本田先生に呼び出された。



「青木くんから聞いて考えてみたんだが、やはり技量は高瀬さんが上であると私は思う。

ただ、この大会曲は3年生が主役だ。

だから、愛宮さんがファーストをやった方が良い。

夏の定期演奏会の曲は高瀬さんでも良いけど、大会曲は譲る必要は無いんじゃないか」


「そうですか...。分かりました。では私の口から伝えたいと思います」



嫌われても良いという決心が必要だった。


この世の中に他人に嫌われたい人なんて誰1人いないだろう。


私だって出来れば嫌われたくない。


でも最後の大会だし、ファーストをやりたいのは確か。


覚悟を決めて練習している教室に向かった。