キミに伝えたい愛がある。

「離れろ!」



聞こえてきたのは空くんの声だった。



「ちーちゃんから離れろ!」


「離れない。俺が離したら、ちーはちーじゃなくなる。俺はちーを失くしたくない」


「厨二病みたいなこと言うな!ちーちゃんは僕のカノジョだ!ちーちゃんを泣かしておいてなに言ってんだ?!」


「ちーを泣かせたのは君だよ」



そういうとりっくんは私を離した。


そして、優しく頭を撫でてくれる。



「次ちーを泣かせたら、マジで許さないから」



りっくんはそういうと学校のある方面に歩いていった。


残された私と空くんは、お互いに謝りあった。



「ちーちゃん、ごめんね。これからはアイツがちーちゃんに近付かないようにちゃんと見守るから」


「私もごめんね。空くん、これからもよろしく」


「うん。ずっとちーちゃんの側にいる」



この誓いが偽りでないといい。


そう心の底から願いながら空を仰いだ。