キミに伝えたい愛がある。

帰り道。


例のパート分けについて話しながらめぐちゃんと並んで歩く。



「空くんはそう言ってるけど、ウチはそう思わないな。

だって、莉音ちゃん、自分がファーストになれなかったら文句言いそうだもん。

それで部活来なくなったらマズイし。

なんなら、最初から実力順にすれば良いんだよ」



ちょっと待って。


私、密かにディスられてません?


やっぱりめぐちゃんも莉音ちゃんの方が上手いって思ってるんだ。


トホホ...。



「まあ、先生もそうしてくれるって。ちーちゃんはサードに徹しよう!」


「はあい」


「ってことでバイバイ」


「えっ...あっ...。バイバイ!」



自分のことで頭がいっぱいだったが、よく見たら電車が到着していた。


めぐちゃんは私とは反対方向の電車に乗り込み、行ってしまった。


めぐちゃんのお父さんが大手IT企業の部長になったお祝いにマンションからおっきなマイホームにお引っ越しした。


めぐちゃんの妹は幼稚園に通っていて6歳。


幼い妹さんのことも考えたんだろうなと私は思っている。


ちなみに私は平屋の一軒家に祖母と母と3人暮らし。


父は私が産まれてまもなく持病で失くなってしまい、母が実家に出戻りして今の状態になった。


さてと、私も帰りますか。


1人寂しく電車に揺られていた。