みんなが私を嘲笑う。

        どうして?私何か、いけないことした?

  「 ちょっと可愛いからって調子のんじゃねぇよブス! 」


       私、なにもしてない。なにもしてない。


       「 もう、やめて、、、、、、! 」


  教室から出て、駆け出す。後ろからは、笑う声。前から、横からは痛い視線。


        私は、ひたすら、ただひたすら走る。


             ドスン


          躓いて転けてしまった。


       誰も助けてくれない。なにもしてくれない。


          視界がジワっと滲む。


           もうこんな世界嫌だ。


            死にたい、、、、、!


           「 大丈夫? 」


     びっくりして顔を上げると、驚く程の美少年が立っていた。



           まるで、天使のようだった。
 

          「 わ、私、私は、、、、、! 」



             再び視界が滲み出す。


          「 大丈夫。君は大丈夫だ。 」


                “大丈夫”

            私が一番聴きたかった言葉。


          私は、その場で泣き崩れてしまった。