なななんと、何故か傘のてっぺんのプラスチックの部分が綺麗に折れていたのです。




そのことを、つっこまれたくないのか……。



マリリンは気にする事もなく、傘を持ち続ける。




後ろの私たちは、悪いとわかっていながら笑いが停められなかった。



少し前を歩くマリリンは



「なんで笑ってんの~?」



なんて振り返っていったものだから


「いやね、あそこにてっぺんハゲのおじさんがいたんだよ~」


なんて苦し紛れの嘘を疑おうともせずに



「あ~ね。ってか、どこどこ」


なんて。


「あ~…、もう行っちゃったよ」



マリリン………、すまぬ。


なんて思いながら、結局笑い続けるモエコたち一行。



あれはマリリンのお気に入りのブルーの傘だったのにね…ぷふ。