9月になり、少しずつ季節は秋へと変わり始めた。と、言ってもまだまだ暑い日は続いていた。

特に何もする事がなく、ベッドの上でスマホを見ながらゴロゴロしていると着信を知らせるバイブが震えた。

画面には三枝くんの文字。
しばらく忘れていた、先日の話を思い出し出るのを躊躇った。

けれど、本人から聞いた訳じゃない。そう思い、出ると電話の向こうからは明るい声が聞こえた。