ある日の帰り、バス停で待っていると

「結衣、もう帰るの?」
「三枝くん。うん帰るよ。なんで?」
「そうなんだ。じゃあちょっと付き合ってよ」

そう言って手を引かれる。
イヤイヤ、バス待ってんだけど。と思いつつ手を引かれ、どんどん歩いていく。

男の人の歩幅ってこんな大きいの?なんて思いながらも引かれていく。
ゆうちゃんはいつも、私に合わせてくれるから。

さすがに息切れがする。
連れてこられたのは、大学の近くに最近オープンしたカフェだった。