「ちょっとさあ、手貸して」
「手?」
そう言って差し出された手。
そっと手首を握った。脈をとっているのが分かったのかじっとしている結衣。
「はい、ありがと。あれからさぁ、体調なんか変化ない?」
「動悸とかってこと?」
「うん。去年の冬にも不整脈の薬飲んでたしょ。今の状態、あの時とよく似てるから」
「私、不整脈なの?」
「不整脈って言っても種類がいっぱいあって、頻脈とか徐脈とか。結衣は脈が早くなる頻脈の方。息切れするとか、冷や汗が出るとか。薬飲んでる割には今も早いし」
「そうなんだ。でも前みたいに違和感あるわけじゃないし…分かんない」
「そっか。月曜、検診でしょ。心電図撮ってみる?」
「ゆうちゃんが言うなら撮る」
「はい、素直でヨロシイですね」
「手?」
そう言って差し出された手。
そっと手首を握った。脈をとっているのが分かったのかじっとしている結衣。
「はい、ありがと。あれからさぁ、体調なんか変化ない?」
「動悸とかってこと?」
「うん。去年の冬にも不整脈の薬飲んでたしょ。今の状態、あの時とよく似てるから」
「私、不整脈なの?」
「不整脈って言っても種類がいっぱいあって、頻脈とか徐脈とか。結衣は脈が早くなる頻脈の方。息切れするとか、冷や汗が出るとか。薬飲んでる割には今も早いし」
「そうなんだ。でも前みたいに違和感あるわけじゃないし…分かんない」
「そっか。月曜、検診でしょ。心電図撮ってみる?」
「ゆうちゃんが言うなら撮る」
「はい、素直でヨロシイですね」

