ゆうちゃんは最初に必ず、胸の傷にキスをする。

今ではくすぐったいよ。
なんて言う余裕もある。

けれど、そんな余裕は一瞬でかき消される。
キスされた場所が、触れられた場所が熱く感じる。

胸にお腹に足にキスを落として行く。
唇以外の所に、ゆうちゃんの唇が触れ
痛いほど吸われるのが心地よく感じる。

ゆうちゃんの背中に回した手を離してはいけないと強く抱きしめ「大好きだよ」って言うと「僕だって大好きだよ。愛してる結衣」
そう言ってまた強く抱きしめてくれる。

そして私の目をまっすぐ見つめ
「いくよ。付いておいで」って優しく笑って言う。

その言葉に頷くことしか出来ない私はもう、ゆうちゃんに身を預ける他なかった。