キミと歩けば

「えー。まだ4時来てないのに帰るの?」
「帰るよ」
「なんで?もう一軒行こうよ」
「ダーメ。うちの両親に会ってご飯まで食べて、気疲れしたんじゃない?ちょっと顔色悪いよ」
「そうかな?」

「頭痛いとかない?」
「うん。大丈夫」
「なら、いいけど。今日は帰るよ」
「…ゆうちゃんが言うなら帰る。帰って結婚雑誌見る」
「それ休憩じゃないじゃん」
「いいの」
「ハイハイ。分かりました」

いつだってそうだ。
ゆうちゃんは私よりも私の事を見ているし知っている。
出会った頃からそうだった。
私よりも私の事を信じてくれている。

そんな彼がすぐ側にいてくれた事。
そしてこれから先も側にいてくれる事。
少しでも長く彼と共に人生を歩めますように。