突然お伺いして申し訳なかったと言う謝罪から始まり、僕に出会い治療に対し前向きになれた事、人を好きになる事の大切さ、自分の命を大切にする事の尊さ、大切な人を残して旅立つかもしれない恐怖や不安、両親への感謝、そして僕への愛。
母親宛に出された5通の手紙には、結衣の字でそれらが綴られていた。
結衣がこんな事を思っていたなんて知らなかった。
知らなかったからこそ読んでいて涙が溢れた。
「その手紙に書かれている言葉に偽りはないと思うの。読んでて母さんね自分の愚かさを恥じたわ。結衣さんの方が私たちなんかよりも何倍も強くて立派な人だわ。
雄介、良い女性に出会えたのね。
結衣さんの事、大切にしなさいよ。
アナタにはもったいないぐらいよ」
「母さん……」
母親宛に出された5通の手紙には、結衣の字でそれらが綴られていた。
結衣がこんな事を思っていたなんて知らなかった。
知らなかったからこそ読んでいて涙が溢れた。
「その手紙に書かれている言葉に偽りはないと思うの。読んでて母さんね自分の愚かさを恥じたわ。結衣さんの方が私たちなんかよりも何倍も強くて立派な人だわ。
雄介、良い女性に出会えたのね。
結衣さんの事、大切にしなさいよ。
アナタにはもったいないぐらいよ」
「母さん……」

