キミと歩けば

枕元に置いたスマホを確認すると15:10が来ていた。
少し眠りすぎた。
リビングに繋がるドアを開ければ、そこに彼女はいた。

突然開いた扉に驚く様子もない。
こんな時間なのに、おはようと挨拶すれば、おはようと返ってくる。
彼女の顔を見れば、疲れが吹き飛ぶ。

…と言うのは大げさだけれど僕の癒し。

顔を洗い適当に食べる物を探し、食卓に座るとソファで難しそうな顔をしている彼女の姿が目に入った。