キミと歩けば

「結衣さん。済まないね、嫌なこと言って」
「…い、いえ」

「雄介。母さんの事は私がなんとかするから。結衣さんも遠い所を来てもらったのに何のお構いもできず申し訳ないが今日のところは…」

「母さんには失望した。結衣、帰ろう」
力強く手を引かれた。

「まっ待って。だってお母さんが」
「いいから!」
無理矢理、車に押し込められ振り返る事なくゆうちゃんの車は走り出した。