キミと歩けば

奥から出てきたゆうちゃんのお母様は笑顔で迎えてくれた。

「おかえりなさい。どうぞあがって」
そう言って私の分のスリッパも出してくれた。

初めてお会いしたゆうちゃんのお母様の第1印象は優しそうな人。だけど二人の息子を医者に育てあげただけあって教育熱心そうな人だった。

和室に通され待っているとお父様がやって来た。
「あぁ、これはこれは。遠い所をどうも」
手土産に持ってきたカステラを差し出すと
「そんな気を遣わなくても良かったのに」
と言いながらも笑顔で受け取ってくれた。

お茶を準備してくれたお母様に軽く会釈を返し、座るのを待った。