「ありがとうございます」
そして、ゆうちゃんも頭を下げた。
なんだかお辞儀の比べっこみたいで笑いそうになるが、大事な事だからグッと我慢。

何方からともなく頭を上げるとお父さんが切り出した。
「それで今後の予定はどう言うふうにお考えですか?」
「来月中にはうちの親に結衣さんを紹介したいと思っています。それからは一緒に式場の見学に回りたいと思います」
「そうですか」

「ただ、4月からは結衣さんも仕事が始まるのでお互いの休みの合う日に行動するようになるので、式まではまだしばらく時間がかかるかと思います。式場が決まれば日取りをみて挙式日を決め、その前後で入籍できれば。と考えています」

「まぁ!さすが原田先生。計画がバッチリですね」
お母さんは完璧すぎるスケジュールに驚いていた。
「結衣、先生のご両親に失礼のないように」
お父さんがそう言うとゆうちゃんは
「そんな堅苦しくならなくて大丈夫ですから」
と笑って答えた。