キミと歩けば

一度だけチュッと音がすると唇が離された
何も言わずに見つめてくる結衣に僕は我慢できなかった

「そんな一回だけのキスで満足されちゃ困るんだけど」
そう言って結衣を見上げた。
「…してない。満足なんか」

涙目の潤んだ瞳でまっすぐ見つめられ、そんな事を言われればこのままソファーに座ってなんかいられない。

「最高のキスだった」
結衣を抱き寄せ耳元で囁いた。

結衣を横抱きに抱え歩き出すと
「待って、ヤダヤダ。下ろして」
足をジタバタさせ抵抗する。
「暴れると落ちるよ」