キミと歩けば

「そんなの僕だって一緒だよ。明日事故に遭うかもしれない」
「そうだけど、そんなの全然確率が違うよ。だから4月までの後3カ月でいいの。ゆうちゃんが欲しい。ワガママ言ってごめんね」

「たったの3カ月しかないの?僕が結衣と一緒にいられる時間って」
「ゆうちゃんはさぁ、これから出会う人と恋愛して結婚して。子供が生まれて、パパになって。おじいちゃんになる。そんな一生を過ごさなきゃ」

「…勝手に決めないでくれる?それに結衣が思い描く僕の未来ってそんなにつまらないの?」
そう反論しても下を向き、動かない結衣。

「じゃあさぁ結衣が言うその4月が来たら結婚しようよ」
「ゆうちゃん、ちょっと待って。私の話聞いてた?」

静かに囁くように話をしていたのに、さすがに驚いたのか体を起こし僕の方に向き直った。