クリスマスのイルミネーションと年末年始の慌ただしさが入り混じった街を横目に通り抜けた。
助手席の結衣は景色を見ながら嬉しそうに笑っている。

「この季節は街中がクリスマスツリーみたいだね」
「そうだね」
「良かった。今年もゆうちゃんとクリスマス過ごせて」
「え?どう言う意味?」
「ううん、なんでもないよー」

それだけ言うとまた窓の方をみて微笑んでいる。
もう、ずっと前から決めていた。
今夜、キミにプロポーズするって。