キミと歩けば

「佐伯さん。今日のワークショップはやめとく?少し外を歩くから、辛いようなら見学でもいいんだよ」
「ありがとうございます。楽しそうだけど、少し迷ってました。なので見学させてもらいます」
そう伝えると
「私たちは医者でもなければ、佐伯さんでもないんだから、できるできないは自分の判断でね。でもしっかりサポートするからせっかくの大学生活を悔いのないように。授業の事や学生生活の事で何か困ったことがあればなんでも相談してね」

大学の教授ってもっと、さっぱりしてるのかと思ったのに、予想外に優しい言葉をかけてくれて驚いた。
けれどそう言ってもらえると、なんだか頑張れそうだと思うのはやはり単純な証拠なんだろうか。