キミと歩けば

「そんなもんなのかなー。大切なのは目を見て話すことじゃないの?」

「最後はね。でもそんなことしてたら、何百人もいる就職希望者全員と会えないじゃん。だから前もってフルイにかけて、有望な人だけと会って話す。試験なんてそんなもんでしょ」

「言われてみればそうだけど…。そうだ、ゆうちゃん」
「ん?」
「この前、ゆうちゃん教えてくれた就職サポートの団体からね封筒が来たの。またコレ書いてもらえる?」

そう言って差し出されたのは結衣お得意の診断書。サラッと目を通した。
「細かいねー。こんな事まで書くの?」
「そうみたい。それにこれとは別に病院発行の診断書って言うのもいるの。それって何?」

「僕にくれたコレは医者の診断書。病院が発行するのはうちの患者さんで、通院歴もありますよー。っていう公的なもの。だからこれは手続きが必要だね。総合受付の隣の隣だったかな?診断書発行してるの。今度そこ行ってごらん」
「ふーん。そうなんだ」

「きっとこの団体も国から委託されてるんでしょ。だから公的な書類が必要なんだよ。こっちは預かっとく。細かすぎて今すぐは書けない」
「うん。お願いします」
「いつまでに必要なの?」
「3週間以内に郵送しなきゃいけないから、今月中にお願いできる?」