キミと歩けば

それから、いろんな話をした。
2人のことはもちろん、学校のこと、高校の思い出。もうすぐある成人式のこと、そして将来のこと。

リカは服飾の専門学校に通っている。
卒業後はファッション系の仕事に就く予定、そして笹くんは九州の大学に通っているけど、なんと医学部。将来はお医者さんになるんだって。
2人が真剣に将来を考えていることになんだか焦る。
けれどやっぱりリカはそんな私のことお見通しだった。

「結衣はさ、体のこともあるんだし、焦らずにちゃんと納得いく答え出しなよ。一番大切なのは結衣の体だからね」
「うん、ありがとう。やっぱりリカは凄いね」

リカたちと話し始めてしばらく経った頃、再びノックの音がした。
入って来たのは看護師さんだった。

「なんだか、楽しそうね。なんの話してたの?」
「えー。いろいろ」
「意味深だねー。恋愛話?」
「それもあるかな」
「いいねー。若いって。結衣ちゃんは?変わりない?」
「ないでーす」
「結衣ちゃん、今入ってるこの点滴が終わったら連絡もらえるかな?」
「あっはーい。分かりました」それだけ伝えると看護師さんは出て行った。