キミと歩けば

部屋を出てナースステーションに向かっていると、肩をポンっと叩かれ

「先生も大変ですね。結衣ちゃんに振り回されて。外でもあんな調子ですか?」
ニコリと笑ってそう聞かれた。
「えっ!?吉岡師長…」
慌てて聞き返すと

「先生。私が何年、結衣ちゃんの事見てると思います?結衣ちゃんの先生に対する態度、それに先生の反応見てたら分かりますよ。上手に隠してるつもりでも、年長者の目は誤魔化せませんよ」
「師長…コレでお願いしますね」
唇の前に人差し指を立てた。
「はいはい。分かってますよ。頑張れ!先生」
力一杯背中を叩き、嬉しそうに先を歩いて行った。
「…痛った…まいったなぁ」