「失礼しまーす」
ご飯を食べていた結衣は今なの?と言うような顔で僕を見た。
「ごめんね。来るの遅くなりました。あっ、いいよー。食べてて。話だけ聞かせてくれる?」

そう言うと、再び夕飯を食べ始めた。
「今日は随分と長い間、面会の人が来てたんだね」
「うん。大学の友達なの。でもあの子話し出したら止まらないんだよねー。ここだと居座られると思ったから面会スペースまで行ったのに」

「そうだったんだ。ところで今日は何か変わったことなかった?」
「今日?ケホッケホッ…特に報告するような事はないと思うけど」
「そう?」