しばらくして、ノックの音がしたかと思うと入って来たのは看護師さんと川本先生とゆうちゃん。
「結衣ちゃん、動悸がするんだって?」
「ちょっとだけね」
看護師さんから差し出された体温計を脇に挟み、ゆうちゃんの方を見ると
「いつぐらいからか、分かる?」
「10分?15分ぐらい前からかな? いつもよりドキドキして、トイレ行っただけなのに疲れちゃって…」
言い終わったタイミングで体温計が鳴ったけど見る事もなくゆうちゃんに差し出した。
「38.2度ね。少し、診察するね」
いつもなら私が準備するのを、ゆうちゃんは待ってくれるのに今日は違う。待つ事もなくパジャマの隙間から聴診器をはめた。それだけ急を要するのだろうか。
ゆうちゃんの顔を見つめていると、視線に気づいたゆうちゃんはチラリと見るとニコッと微笑んだ。
そして聴診器を抜き、肩にかけ直すとパジャマを整えてくれた。
「うん。確かに呼吸も浅いし、ちょっと早いね。この前言ってた塊が心臓の弁を傷つけた事による、心不全の初期段階かな。薬追加するから楽になると思うよ」
看護師さんに薬の指示を出すと、
「息苦しいようなら、酸素も吸えるようにするけど、どうする?」
「ううん、まだ大丈夫」
「そう。辛くなる前に言うんだよ」
「うん、ありがと」
「結衣ちゃん、動悸がするんだって?」
「ちょっとだけね」
看護師さんから差し出された体温計を脇に挟み、ゆうちゃんの方を見ると
「いつぐらいからか、分かる?」
「10分?15分ぐらい前からかな? いつもよりドキドキして、トイレ行っただけなのに疲れちゃって…」
言い終わったタイミングで体温計が鳴ったけど見る事もなくゆうちゃんに差し出した。
「38.2度ね。少し、診察するね」
いつもなら私が準備するのを、ゆうちゃんは待ってくれるのに今日は違う。待つ事もなくパジャマの隙間から聴診器をはめた。それだけ急を要するのだろうか。
ゆうちゃんの顔を見つめていると、視線に気づいたゆうちゃんはチラリと見るとニコッと微笑んだ。
そして聴診器を抜き、肩にかけ直すとパジャマを整えてくれた。
「うん。確かに呼吸も浅いし、ちょっと早いね。この前言ってた塊が心臓の弁を傷つけた事による、心不全の初期段階かな。薬追加するから楽になると思うよ」
看護師さんに薬の指示を出すと、
「息苦しいようなら、酸素も吸えるようにするけど、どうする?」
「ううん、まだ大丈夫」
「そう。辛くなる前に言うんだよ」
「うん、ありがと」

