キミと歩けば

心配させたくなくて笑ってみせると、ゆうちゃんは頭を撫でながら

「我慢しちゃダメだよ。この病気は、ゆっくり進行するんだ。徐々に何かしらの症状が出る可能性がある。その都度、その都度で対応して行くから、辛いとか苦しいとか。ちゃんと伝えてね。例え夜中でも。その為に夜勤の看護師も当直医もいるんだから」

「うん、分かってる」
「遠慮して我慢してても、良いことないからね」
「それも分かってる」
「じゃあそろそろ行こうかな。また明日おやすみ結衣」
「うん、またね。おやすみ」

ゆうちゃんが帰ってから、しばらくして看護師さんが、新しい点滴を持ってきたので、そのタイミングで無事に着替え終わった。

初めて入院する訳でもないのに、やっぱり病院の夜は心細くて不安になる。そんな理由で、ゆうちゃんを引き止める事は出来ないのに。

それでも一緒に居たいと思うのは私のワガママ。ここでいる限りゆうちゃんはみんなのお医者さんなんだから。