「5日経っても熱が引かないか…」
「でも咳は治ったよ。喉も鼻も大丈夫」
「ずっと7度台?」
「うん。一回だけ38.3度の時があったかな」
「そうか…どれ」
なんだか腑に落ちない顔で聴診を進める三木先生。パパよりも年上の先生だけど、ずーっと会ってるからいつもこんな調子のやり取りだ。
「扁桃腺も大丈夫か…」
何かを考えている先生の顔を椅子に座り見ていた。
「今日はお母さんと来たの?」
「うん、待合室にいるよ」
「よし!ちょっとお母さん呼んでもらえる?」
看護師さんにそう声をかけると、程なくして診察室に入って来たママは
「先生、お世話になっております」
そう言いながら用意された椅子に座った。
「お母さん、今から原田くんに連絡入れるので、大学病院まで向かってもらえます?」
「今からですか?大丈夫ですけど、何かあったんでしょうか?」
「念のためです。熱が長引いているので、詳しい原因を調べるためです。血液検査で分かると思うんですが、ウチみたいな小さな町医者だと、できる検査も限られるんで」
「でも咳は治ったよ。喉も鼻も大丈夫」
「ずっと7度台?」
「うん。一回だけ38.3度の時があったかな」
「そうか…どれ」
なんだか腑に落ちない顔で聴診を進める三木先生。パパよりも年上の先生だけど、ずーっと会ってるからいつもこんな調子のやり取りだ。
「扁桃腺も大丈夫か…」
何かを考えている先生の顔を椅子に座り見ていた。
「今日はお母さんと来たの?」
「うん、待合室にいるよ」
「よし!ちょっとお母さん呼んでもらえる?」
看護師さんにそう声をかけると、程なくして診察室に入って来たママは
「先生、お世話になっております」
そう言いながら用意された椅子に座った。
「お母さん、今から原田くんに連絡入れるので、大学病院まで向かってもらえます?」
「今からですか?大丈夫ですけど、何かあったんでしょうか?」
「念のためです。熱が長引いているので、詳しい原因を調べるためです。血液検査で分かると思うんですが、ウチみたいな小さな町医者だと、できる検査も限られるんで」

