少し早いけどお昼を食べて、ボールペンを受け取りケーキを買ってショッピングモールを出た。

夜ご飯はゆうちゃんお手製のハンバーグ。
「久しぶりに作ったから美味しくなかったらゴメン」
なんて言うけど、すごく美味しい。
塩分制限のある私の為に、大根おろしを乗せた和風ハンバーグだ。
私のお皿には小さなハンバーグとそれ以上の大根おろしと、サラダたち。ゆうちゃんのお皿とは真逆だ。大きなハンバーグに飾り程度の大根おろしとサラダ。

そして、さっき買ったばかりのケーキ。
ゆうちゃんはチョコレートケーキ、私はイチゴのショートケーキ。全然豪華じゃないけど大切な人と祝う大切な人の記念日。
その事実が実はすごく豪華な事なんだと思う。

両親以外の人のことを好きだと言える喜び、そして好きだと言ってくれる人がいる幸せ。
もうきっと私はゆうちゃん以外の人を愛せない。