「そうだ、マコさん晩ご飯は?良かったらたべていきません?カレー作るから」
「あぁーその事なんだけど…」

気まずそうに返事をしたかと思うと突然、床に手をついて
「今晩、泊めて下さい。お願いします」
まさかの土下座。

驚く私とは対照的に

「え、なんで?ヤダ」
「そこをなんとか!」
「やーだ。ホテルなんていくらでもあるじゃん。晩ご飯はいいとして、泊まるなんてダメダメ!それに布団だって余分はない」

「ここでいいから。このソファで。布団はこれでいい」
そう言って手に持ったのは私のハーフサイズの毛布。

「ダメダメ。これは結衣のだから」
マコさんの手からスルリと抜き取ると器用に畳んで渡してくれた。