夢中でキスをした。
すると不意に唇を離し
「っ、ごめん。結衣」そう言って体をはなした。
「私の方こそごめんなさい。もし、ゆうちゃんに同じことされたらって考えたら。私、ゆうちゃんを裏切るような事しちゃった。ごめんなさい」

「僕の方こそ、少し乱暴にしすぎた」
「ううん。全然乱暴なんかじゃなかったよ。少し強引なゆうちゃんも、カッコいいなって思った。やっぱり私ゆうちゃんが好き。私の世界はもう、ゆうちゃんでいっぱいなの。ゆうちゃん以外、何もいらない」
「僕の世界だってそうだよ。もう結衣でいっぱいだ」

お互いがお互いを、愛し愛されて過ごしていく。それが本当に人を愛するという事だから。