「カメラ、好きなんだ?」
「え?」

不意に後ろから声が聞こえ振り向くと浅田くんが部活の練習着で立っていた。

「なに撮ってたの?」

そう言って浅田くんは私の横に立ちカメラを覗き込んだ。
私と同じ身長。

「へぇ〜上手いじゃん!すげぇな」

褒められると嬉しいがなんと返すべきなのか戸惑いありがとうと照れくさくなりながら返した。

顔をあげると浅田くんの顔が目の前にありまた目線を逸らしてしまった。