君の155センチ

柳井からの職員室に来いとの指示に自分のせいだが溜め息がこぼれた。

「今日も小さいね〜」

同じクラスになったサッカー部からの野次が飛んできたがもうどうでも良かった。
今まで何度も言われ聞きなれた野次。
いちいち返すのが面倒だった。

適当にクラス全員の自己紹介を聞き終え、席替えが始まった。

「遅すぎ」

くじの順番を待つ俺に裕也が話しかけてきた。

「寝てた」
「メッセくらい返せ」
「わりぃ」

裕也とは幼い頃から一緒のせいか会話はいつも単調だ。

俺の席は1番後ろから2番目の窓側の席だった。
裕也は俺の斜め後ろの席に座っていた。