「ありがとう。ごめんね」
「なに言ってんの。こんなん謝ることじゃ無いでしょ」
「……真央」
「ん?」
「そう、せんぱいは?」
真央は奏先輩から連絡をもらったと言っていた。
きっと大学で私が倒れたその場で連絡をしたのだろう。なら私をここまで運んでくれたのは真央だということになる。
それなら奏先輩はどうしたのだろうか。
どんな顔をして私を見送ったのだろう。
真央は浮かべていた笑みを消して袋を床に置き、私が倒れてからの経緯を話してくれた。それは私が思っていたものとは全く違うものだった。
「私実習中で最初あんたの携帯からかかってきた電話に出れなかったんだよ。実習終わって携帯見たら葵からの電話なのに留守電で喋ってんのは奏先輩でまじビックリした。は?ってなったね」
「……」
「葵が倒れたから来てほしいって。次に電話かけた時は葵はもうここにいたよ」
「え?」
真央がここまで運んでくれたんじゃないの?
真央じゃ無いのならもしかして…



